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カミ「!!……それは出来ぬ」
ゴウダ「え?」
カミ「天命を全うした者や死んだ者などは必ず冥界の所へ行き、そこで生前の出来事を元に審判を下す。生前の行いが悪い者はそのまま地獄へと落とされ悪行の数だけ刑を服し、その後必ず記憶消去、浄化され輪廻の輪を通りまた転生する。逆に行いが良い者は記憶消去と浄化だけして転生という訳じゃが……」
フゥー、とそこで一息つく神様
カミ「お主の場合は(例外じゃが)儂に殺された事によって神に仇なす極悪者として転生が出来ず、輪廻の狭間に自分が誰かも解らぬまま一生さ迷う事になるんじゃ…」
ゴウダ「…まじかよ」
それは流石にやだな…
ゴウダ「何とかならないのか?」
カミ「方法は…ある」
ゴウダ「ホントか!?」
カミ「元の世界への転生は出来ぬが他の世界への転生は出来る」
つまり、異世界転生フラグですね
だとすると……
ゴウダ「その世界は剣や魔法がある言わばファンタジーな所だろ?」
カミ「その通りじゃ。それにお詫びと言ってはなんだが、転生する辺りお主に『特典』をつけよう」
ゴウダ「『特典』?」
カミ「お主の願いや希望する能力などを出来る限り叶えてやろう。いわばチートじゃ」
ゴウダ「よくチートって言葉知ってるな」
カミ「儂も携帯小説を読むのでな」
フ~ン。ま、それは別として、願いや希望する能力か……う~ん、何にしよ?
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