とんでもない休日

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「おっはよう」 「あ、弥生。おはよう」 急に肩をトンと叩かれたからドキッとしたけど、後ろから声をかけてきたのは弥生だった。 「課長じゃなくて残念でした」 「そんなこと思ってません」 本当はちょっと思ったけど。 「さっきのイケメンがもしかして小沢先生?」 「うん。しかもこの間見た美人がお姉さんだった。弥生の担当の女医さんだったんだって」 少し前に弥生には洗いざらい白状したんだっけ。 それがこんなオチじゃ笑えない。 熱を出した私はただの間抜け。 そのお陰でいい夢は見られたけど。 2人で並んで信号が変わるのを待つ。 .
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