とんでもない休日

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もう考えない。 小沢先生にキスされたことなんて考えない。 夢の中で課長にキスされたことなんて考えない。 ってやっぱりまた考えている。 また熱が出そう。 「でも流されちゃダメよ。自分の気持ちを誤魔化して付き合っても相手に失礼だし、幸せになんてなれないんだから」 ビシッと指を指して言い放った弥生がちょっとカッコいい。 「わかった」 同じ年とは思えない説得力。 やっぱりしっかりしている。 「私はいつでも美鈴の味方だから。もし小沢先生に決めたらお友達紹介してね」 やっぱり弥生は弥生だった。 そうやって話にオチをつけて笑わせてくれる。 .
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