75人が本棚に入れています
本棚に追加
「大丈夫、ハルキはみんなにチクらないから。ほら、背中向けろよ」
…噂話をする友達がいないだろって言いたいのか…?
とは、面倒臭いので口には出さなかった。
「終わったぞ」
そう言われて、僕はシュウに向き合った。
僕みたいな女顔ではなく、切れ長な目と高い鼻を持つ男らしい顔。
同じ歳なのに、僕より頭ひとつ大きく、体格のいい、高校生みたいな見た目。
「何だよ、俺が男前だからって見とれんなよ」
シュウは、大きな喉ぼとけを上下しながら言った。
最初のコメントを投稿しよう!