・ハルキⅠ
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† がらりと扉を開けると、誰もいなくて、小さく息を吐いた。 気を失っている間に、今日の授業も放課後も終わろうとしている。 赤い夕陽に染まった教室。 窓際の一番後ろ、自分の席にたどり着く。 机の上に、制服があった。 「…そうか、今日は、制服で帰ってもいいのか…」 ひとり言を呟き、シャツに手を伸ばす。 鼻につけて、変な匂いがしないか確認する。
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