・ハルキⅠ
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大丈夫そうなので、鋭利な刃が刺さっているかもしれない。 そう思って、ばさばさと両手でシャツを振っていた時だ。 「…あっ、あのっ、ハルキ君」 教室の後ろの入り口から、がたりと物音。 目を向けると、いつも通り、おどおどした様子のナツナが居た。 「…あのっ、今、少し、いいかなっ」 肩までの黒髪を揺らし、ナツナは顔を下に向けて小さな声を上げた。
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