・ハルキⅠ

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僕を、同じ最下層民のノワキが見ている。 「早くやれよ」 教室の中のカースト。 上のヤツらは、下のヤツをどう扱っても許されている。 「おい、ノワキ、早くしろよ」 真っ白な顔をしたノワキ。 がたがた体を震わせ始める。 「早くしねえと、明日からはノワキだぜ」 …ノワキ、やれよ。 そう、声を出さずに、僕が口を動かした時だ。
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