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「私の周りにいる多くの人は私が薫と付き合っているのは、薫の外見がカッコイイからだと思っているの。
でも違うの。
あなたの素敵なところは、そのままなのよ。
とても自然体なのよ。子供みたいに真っ直ぐなのよ。
そんなところがとても好きなの。安心するの」
「亜美……」
「薫とだから私もこのままの私でいられるのよ。
なにも飾らない、無理も背伸びもしない自分でいられるの」
そう言って笑みを見せた亜美に、薫はもう抑え切れないかのように強く抱き締めた。
「亜美、俺こそお前が大好きだ。
強くて優しくて可愛くて真っ直ぐで、お前みたいな彼女がいるって俺の誇りだよ。
世界中の人間に自慢したいくらいだ。俺
の彼女は最高の女だって」
「……薫」
薫の腕の中で、亜美は目に涙を浮かべた。
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