【旋 律】後編 第十三章

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  小刻みに震える薫の手に触れながら、その緊張が移ったように亜美の手も震えが来た。 「やだ、私まで震えて来ちゃった」 「震えながらするって、すげぇよな。年寄り夫婦とかそうなのかな? お互いプルプル震えながらしてるのかな?」 そう言った薫に、亜美は吹き出すように笑った。 「バカね、何言ってるのよ」 2人は声を上げて笑った。  
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