【旋 律】後編 第十三章

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. ――――…… 裕子が夢うつつにうっすらと目を開けると、時計は深夜2時を回っていた。 その時間を見て、大変、もうこんな時間なの?と我に返り慌てて身体を起こすと、 「どうした?」 と眠っていた布施は目を擦りながら、突然起き出した裕子を見た。 「あっ、ごめんなさい。明日……というか今日仕事なのよ」 「日曜なのに?」 「午前中だけ打合せがあって……帰らなきゃ」 そう言って裕子が慌ててベッドを出ようとすると、布施がその手首をつかんだ。 「別にここから出社したらいいだろ。何か問題あるのか?」 「えっ? ……ううん、大丈夫だけど」 泊まっていいの? 裕子はためらいながら布施を見た。
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