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――――……
裕子が夢うつつにうっすらと目を開けると、時計は深夜2時を回っていた。
その時間を見て、大変、もうこんな時間なの?と我に返り慌てて身体を起こすと、
「どうした?」
と眠っていた布施は目を擦りながら、突然起き出した裕子を見た。
「あっ、ごめんなさい。明日……というか今日仕事なのよ」
「日曜なのに?」
「午前中だけ打合せがあって……帰らなきゃ」
そう言って裕子が慌ててベッドを出ようとすると、布施がその手首をつかんだ。
「別にここから出社したらいいだろ。何か問題あるのか?」
「えっ?
……ううん、大丈夫だけど」
泊まっていいの?
裕子はためらいながら布施を見た。
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