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「どこまでが本気なの?私をからかってないわよね?」
「お前は俺の嫁になる気はあるのか?ないのか?」
布施は真っ直ぐに裕子を見据えた。
裕子は赤面し、グッと言葉を詰まらせた。
布施君の奥さんに……。
確かに好きだったけど、彼の奥さんになるなんて、正直言って今まで想像もしたことがなかった。
だけど、好きな人と結婚できる。
そんな幸せなことは、他にない。
「も、勿論、あなたの奥さんになりたいわ」
気恥ずかしさを感じながらもそう答えると、
「じゃあ、馬鹿な質問はしなくていいよ」
布施はそう言って、裕子を抱き寄せキスを落とした。
「我慢強いんだよな?」
確認するように尋ねた布施に「えっ?ええ、そうよ」と頷くと、
「じゃあ、もう一回我慢してもらうよ」
布施はそう言って、裕子に覆い被さった。
ええ?本気ですか?
裕子は目を丸くしつつ、布施の重みを心地よいと感じていた。
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