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怪しいと思いつつも、その靴の主を見る為に顔をあげる。 「…あれ?」 どこかで見たことがあるその顔。 声は聞こえないけれど動いた唇に頭を傾げる。 「何…?」 相手の男の人は何かに気付いたような顔をすると、自分の耳を数回指差した。 「…ああ、イヤホンか。」 イヤホンから洩れる音を名残惜しく思いながらもイヤホンを外す。
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