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「やはり、エフェクトの影響か」
朝海は遊莉の肉体のカルテを見て、溜息をついた
遊莉の使用するエフェクトの特徴は速度強化であった
そして、まだ試作品を遊莉自身の武器と組み合わせもっとも相性の良い物が現在の『フロウ試作』であった
システムにはそれぞれ名前が付いていて唯一作成者が生前完成させることが出来なかったのがフロウであった
なので『フロウ試作』であった
だが、『フロウ試作』のエフェクト最高の問題点
身体への負担が酷いのである
朝海のリヴァイブはそこそこ計算された負荷を与えるが、遊莉の『フロウ試作』の負荷は計算外の負荷を容赦なく与える
極端な話エフェクトを使わずに戦えば問題ないのだが、単純な実力ではやはり戦いきれない
「…マズイな」
朝海は呟いた
「そうか」
春莉はぶっきらぼうに答えた
「つまり、あの瞬間移動は本人の実力じゃないのか」
「まぁ、、な」
朝海は渋い顔をした
「…長期戦に体が耐えきれない」
「だな」
春莉はため息を吐いた
「私はしばらく起きることにする」
「そうか」
朝海は一瞬耳を疑った
「協力してくれるのか?」
「仕方ないからな」
その代わり春莉はぼそぼそと何かを呟いた
「その代わり私と結婚しろ」
「結婚もなにもこの世界じゃ式は上げられないよ」
朝海は苦笑いしながら春莉の肩を抱いた
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