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「おろろろろろろろろろ!」 遊莉のなんとも言えない絶叫?が響いていた 「……親子だな」 春莉はその光景を見て微笑ましい気分になった ―――朝海も酔ってしまえば吐けばいいとか言っていたな 「…水、欲しいっス」 「そんな物はない」 春莉は笑いながらどこかへ歩いていった 見上げれば青い空に白い雲が広がりなんというか半端なかった 「…まだ、こんな風景が見れる場所が残ってたのか」 だが、北の空には真っ黒な穴が大きな穴が空いている 「だが、沖縄は綺麗だな」 そう、沖縄に何故か降り立ってしまった 沖縄上空で遊莉が吐きたいと言い出したのだ 燃料に余裕もあるということで観光気分で降り立ってみた その数分後がこれである 「…!」 樹林を散策していると化物の唸り声が聞こえたような気がした というか、出たらしい 「どこだ…」 春莉の体も動いていた 走り抜け濁りのない青が広がる海が視界に広がった瞬間異様な光景が広がっていた 「おう喜べー久しぶりの肉だぜー」 「歓喜」 無愛想な女と白木添えの日本刀を担いだ男がそこにいた そして、そこにはバラバラに剞まれた化物の死体が会った 「おい、誰だアイツ?」 「不知」 男が春莉の存在に気付いたらしく手を振っていた どうやら、友好的な方々らしかった 「肉食うかー!?」 男は声をあげて走ってきた
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