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10年も前の話だった 「にしてもアメリカも凄いことになってるんだな」 朝海は最早瓦礫としか思えないアメリカだった場所をしぶしぶ歩いていた 大体ニューヨーク辺りだろうか 「にしてもAWWねぇ…」 朝海はこの状況で手ぶらだった なぜならば今回は霧島が作り上げたAWWシステムとかいう眉唾なシステムの試運転だったためである active Wide use weaponといって霧島がgodを参考にの開発したスーパーコンピューターを用いた時空制御にて設定した武器を自由に取り出せる画期的なシステムだった それに付属してシステムエフェクトなる不思議機能も着いてくるのである 「それよりも」 春莉の捜索だった 「確かこの辺りは誰も住めないんだったか」 アメリカは鬼の出現に混乱しきった結果自国に核を打ち込むという謎行動をとった 結果生き残ったのはシェルターに避難した官僚数人と大統領、副大統領のほんのわずかな人数だったという 「やることやってさっさと戻ろう」 粉々になった自由の女神を朝海はなんとも言えない面持ちで見てからその場を後にした 「そろそろポイントか」 朝海はスマートフォンに表示されたポイントに近付いているのを感じていた 「ここか」 スマートフォンがアラームを鳴らし、場所を知らせた 朝海の調査が始まった
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