友田直樹

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店への予約の電話を入れる。 マスターに二人だと告げると嬉しそうな声で「待ってるよ」と言った。 なんだかウチに初めて彼女を連れていく時のようにムズムズした感じ。 悪くないななんてひとり笑っていると、あっという間に家についていた。 どう言って誘いだそうかドキドキしながらドアを開ける。 「………」 どこにいる?綾。 空っぽの部屋。 買い物に出たらしいことは、置き去りにされた綾のカーディガンを見て分かった。 だから、すぐに戻ってくるだろうと分かってはいるけど…… がっくり項垂れれる俺。 いつだってそうだ。追いかけるとサラリとかわされる。 こちらから電話しようと思ったけどやめた もし竜達と合流していたら計画が台無し。 仕方なくリスクを覚悟で家で待つことにした。 待ってる間、竜や坂下さん、マネージャーから間髪いれずに電話が入る。
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