友田直樹

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さて、余計な仕事が一つ増えたな。 時計を見ると時間的に余裕がない。 仕方ない。 食事をしながら誤解を解くとしよう。 綾に声をかけると、俺の車に乗るのを躊躇ってる。 躊躇うことなんて何もないのに…… ごめんな。 。*.。o○。・*°∴・。*.。o○ パタンと閉まったドアの音。 俺の頭はパニック寸前。 どうしてこの状況が引き起こされてるんだ? いや、その前に綾を引きとめなくちゃいけないだろ。 急いで玄関へと向かう俺の目の前にドンとぶつかるものがあった。 あぁ、里美……いたんだっけ。 「里美、ごめん。ちょっと状況が掴めないんだけど、アイツ止めなきゃいけない。どいてくれ」 なるべく優しく言ったつもりだけど、どうやら違ったみたいで、里美はビクンと身体を震わせた。 なのに、その場から1ミリも動く気配がない。 「悪い。ホントに急いでるんだ」
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