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「嘘だよ。産まれてくるまでに準備しなくちゃいけないものたくさんあるな。と思って」
「まだ時間あるよ。ゆっくりで大丈夫」
「まあね。って事で二人の時間を満喫しましょ」
「は?え?って……キャ」
グルんと回る視界の先は、私を組敷く友田の顔。
ヤダヤダって暴れてはみたけど、結局
「優しくするから」って囁かれる掠れた声で白旗を振る。
こうして友田は意図も簡単に私のスイッチを押す。
「綾……エロい」
「もお」
いつもよりも更に丁寧に扱われている気がする。
そう感じるだけでジンワリ幸せが身体中を巡る。
「母親になると身体変わるっていうけど、ホントだね」
「ん?太ったかな?」
「いや……神秘的で、余計エロい。優しくできないかも」
「……ばか」
「フッ嘘。この子が呆れるくらい甘いよきっと」
「……もぅ」
どうか、このやり取りをお腹の子が聞いてませんように。
【おまけ 完】
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