第1話

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俺が事の重大さに気付いて呟くと男は頷いた。 しかし、何故男はそこまでの事を知っているのに、名乗らず名乗らせずなのか。 俺はそちらに気が散りはじめる。 「あ…………もしかして僕、名乗ってなかった?そりゃ失礼。僕はヴォルティア・ソトス。気軽にヴォルって呼んでよ。」 名乗っていなかった事に気が付いたヴォルティアは照れながら、名前を言った。 ってか、わざとじゃなかったんだな……。 男改めヴォルが名乗ったのだ。 俺も名乗るのが普通だろう。 「俺は…今井暁。暁でいいよ。」 「オッケー、では暁くん。特典を受けとってくれるかな?」 「良いともー」 こうして俺のファンタジー入りが決まったのだった。
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