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「そうですよね。子供達もいるから、違う話にしましょう」
星野先生は笑いながら、俺のグラスにビールをついだ。
和気藹々と学校の話や趣味に至るまで三人で語り合い、すっかり俺達は酔っぱらった。
気がつけば、いつの間にか校長先生が俺達の輪に入り、酒を飲んでいた。
「今夜は無礼講で。楽しくやりましょう。がははっ」
校長先生は豪快に笑い、俺の肩を叩いた。手加減なしのパンチに、俺は苦笑い。
――夜九時、星野先生宅を出て貴島先生と駅で別れ、俺は自宅マンションに歩く。
駅から歩いて十五分、酔いを冷ますにはちょうどいい距離。
マンションに帰ると、部屋に灯りがついていた。
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