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「関西弁が出るなんて、相当飲んだみたいね。メイク落として帰宅したら、家族が怪しむからダメ」
確かに…
不自然だよな。
「ごめん。俺…酔ったみたい」
美希の唇を奪いながら、葉月の残像を打ち消す。
――実は俺、今日美希には内緒で鈴蘭女学院大学に電話したんだ。
美希を疑っているわけじゃない。けど、葉月の眼差しがあまりにも美希に似ていたから。
◇
『そちらの大学に葉月美希さんは在籍してらっしゃいますか?』
『葉月さんですか?個人情報はお答え出来ません。失礼ですがあなたは?』
『そうですよね。申し遅れましたが、鈴蘭女学院大学附属高校の滝沢と申します。卒業生名簿の作成でミスがありまして、一応確認のために…』
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