★黄☆

21/22
前へ
/22ページ
次へ
『鈴蘭女学院高校の先生ですか?失礼しました。折り返しでよろしいですか?』 「はい」 暫くして学校に電話が掛って来た。 『滝沢先生先ほどの件ですが、鈴蘭女学院高校の卒業生、葉月未来さんなら、一年生に在籍していらっしゃいます』 『在籍してますか?そうですよね。すみません、ありがとうございました。失礼します』 美希はちゃんと鈴蘭女学院大学に在籍していた。当たり前のことなのに、俺は安堵した。 ――でも… 俺の腕の中で、甘い吐息を漏らしている美希と、瞳はよく似ている。 葉月は小さな声でボソボソ喋るが、声質も似ている気がする。 俺の被害妄想? 葉月に美希の面影を重ねるなんて、俺は異常だな。 美希は俺にこうして抱かれてるし、葉月には花菻高校の彼氏がいるんだ。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

216人が本棚に入れています
本棚に追加