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『鈴蘭女学院高校の先生ですか?失礼しました。折り返しでよろしいですか?』
「はい」
暫くして学校に電話が掛って来た。
『滝沢先生先ほどの件ですが、鈴蘭女学院高校の卒業生、葉月未来さんなら、一年生に在籍していらっしゃいます』
『在籍してますか?そうですよね。すみません、ありがとうございました。失礼します』
美希はちゃんと鈴蘭女学院大学に在籍していた。当たり前のことなのに、俺は安堵した。
――でも…
俺の腕の中で、甘い吐息を漏らしている美希と、瞳はよく似ている。
葉月は小さな声でボソボソ喋るが、声質も似ている気がする。
俺の被害妄想?
葉月に美希の面影を重ねるなんて、俺は異常だな。
美希は俺にこうして抱かれてるし、葉月には花菻高校の彼氏がいるんだ。
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