216人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
「なんだ、てっきり二人でニャンニャンなーんてね」
「ばかっ!」
舞の頭をポコッと叩く。
ていうか、葉月美希、マジで大ピンチかも。
体操服を脱ぎ、急いで制服に着替える。話題を逸らすために、違う話を持ち出す。
「あっ、そうだ。流星がね、今度カラオケ行かないかって」
「流星?花菻高校のイケメン?あの三人組超カッコいいよね」
舞はすでにノリノリだ。
「もちろん行く行く」
結の瞳もキラキラと輝く。
「友子は?」
「どうしようかな。私横田君苦手なんだ。馴れ馴れしいしパス」
「そうかな。そこが素敵なんじゃない。私はタイプだよ」
「私はインテリそうな彼がいいな。優等生っぽくて素敵」
舞は横田君がお気に入りのようで、結は山野君目当て。双子らしく声をハモらせ、キャアキャア盛り上がっている。
最初のコメントを投稿しよう!