第1話~今~

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「かぁさん着いてくるなって言っただろ。」 「だってルイ全然帰ってこないじゃないの。」 「ここは見せられない物があるんだ!!大人しく家にいてくれ!!」 「ルイの事が心配なだけなのに。」 「止めろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 はぁはぁはぁ・・・(あぁまたこのゆめか) 俺の名前はルイ。 初めから強い抗体を持って生まれたらしい。言わば純血種という奴だ。 「おい!!ルイ!!」 「あぁ。」 「酷くうなされてたぞ。またか?」 「あぁ。大丈夫だ」 俺は寝ながら流してあろう涙を拭った。 彼の名前はアキ。彼も俺と同じ純血種。 (あれから2年も経つのに何とも目覚めの悪い) 暫くぼーっしてた。 「なぁアキ。俺ら間違って無かったよな?」 「あぁ。」 「そうだよな?もう2年も経つのに、あの匂いが取れないんだ!!」 「落ち着け。もう終わった事だ。」 「すまない。」 俺は今から2年前、とてつもなくいろんな物を失った。
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