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「かぁさん着いてくるなって言っただろ。」
「だってルイ全然帰ってこないじゃないの。」
「ここは見せられない物があるんだ!!大人しく家にいてくれ!!」
「ルイの事が心配なだけなのに。」
「止めろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
はぁはぁはぁ・・・(あぁまたこのゆめか)
俺の名前はルイ。
初めから強い抗体を持って生まれたらしい。言わば純血種という奴だ。
「おい!!ルイ!!」
「あぁ。」
「酷くうなされてたぞ。またか?」
「あぁ。大丈夫だ」
俺は寝ながら流してあろう涙を拭った。
彼の名前はアキ。彼も俺と同じ純血種。
(あれから2年も経つのに何とも目覚めの悪い)
暫くぼーっしてた。
「なぁアキ。俺ら間違って無かったよな?」
「あぁ。」
「そうだよな?もう2年も経つのに、あの匂いが取れないんだ!!」
「落ち着け。もう終わった事だ。」
「すまない。」
俺は今から2年前、とてつもなくいろんな物を失った。
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