【短編ホラー】レフト

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「変人ね。ということは右を選ぶということで理解していいのね?」 「その拳の中に希望でもあれば選んでやるよ」 悪意のない嫌味を言ったつもりだが、もう一発パンチを食らうことを覚悟した。 「希望?残念ながら私の拳の中には絶望しかないわよ」 「だったら選べるわけないじゃないか」 「どうして?どうしてよ?」 相手はヒステリー気味に尋ねる。 「絶望なんか選べるわけないだろ」 「選びなさいよ」 「顔を見せてくれたら考えてもいい」
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