第1章 あんた、嫌い!

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そんなある日、うちのクラスに転校生が来たんだ。 「良永咲良でーす。よろしくお願いしますー。好きなー食べ物はー、ハンバーグチーズカレーですー。」 きゃぁあっ/// と、女子の黄色い声が上がる。 綺麗な顔立ちで、深く、透き通った瞳。。。 ああ、ああゆう人が人気者に相応しいんだね。 なんか…………………。 ぼーっと色々考えながら窓の外を眺めた。 そんなさくらを良永咲良は見つめていた。 ―――――― キーンコーンカーンコーン…… チャイムが鳴り、皆一斉に立ち、さようなら、と先生に向かって言うと、女子も男子も咲良に向かってきた。 「咲良くん一緒に帰ろうっ♪」 「良永ぁっ、ポ●モン見てる?」 「誕生日いつー?」 皆は咲良に夢中だった。 さくらは、興味も何も持たず、仲の良い娘に先帰るね、とだけ言い、帰ろうとした。 教室から出ようとした矢先―… 後ろから誰かに腕を捕まれた。 その相手は満面の笑みで、 「一緒に帰らない?もちろん二人でっ♪」 と、言ってきた。 「…よ、良永…くん?」 教室は空気を読むかのように静まり返った。
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