プロローグ 『Somebody Rainy Day』

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「……ですが、父上。僕の何がそこまで不安なのです? 変えられることなら、直ちに改めてご覧に入れることも可能です。 僕の能力とは、則ち『そういうもの』なのですから」 「今の君では、それを言っても分からないだろう。何故この私の家系から、ここまで神に忠誠を誓った私に、こうまでも神に対し冒涜的な子が産まれたのか、不思議でならないよ。我が身を呪うとはこのことだ。 ……。ほら、これが推薦書だ。 私の署名つき、50年という歳月が、あの学園を阿呆にしていない限り、それを見れば目の色を変える輩も少なからずいるだろうよ」
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