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第2話 「空白の真実」
男の人を家に入れてとりあえずお茶を出す。
お母さんからは笑みが消えて
何かを思いつめた表情。
お茶を一口飲んだお母さんの口が開く。
『あなた 一体何しにきたの?』
どうやらお母さんの知り合いらしい。
『帰ってきた。』
『何言ってんの!借金は?!
まさか返してないとか言わないでよね?!』
お母さんが大声を出す。
『全部返した。お前と未来と翔太と暮らす為に。』
私は重い空気の中恐る恐る聞いた。
「なんで…お兄ちゃんと私の
名前知ってるの?」
『未来 落ち着いて聴いてね。
この男の人があなたと翔太の
お父さんよ』
何かが私の中で落ちた気がした。
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