プロローグ

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ここはアリシア王国。代々アリシア家が王家を受け継いで、それは今も途絶えてはいない。民も文句を言う者はいない。 それだけアリシア家がうまく国を動かしているから。それともうひとつ、アリシア家には美男美女が多い。でも、それを妬む者はなく、逆に喜んでいると聞く。 そんな王族の家に1人の王子とメイドがいる。二人は国一番の人気者。 王子は優しく器量がいいと。メイドは綺麗な歌声の持ち主だと。 一度二人が村へ出てバレてしまえば公務どころではなくなる。 「優しく器量がいいって誰の事でしょうね?王様。」 屋敷の中に1人、王様に愚痴を漏らす少女が1人。そしてそこには笑いながら話を聞く王様と、その隣に座っている王子がいる。愚痴はもちろん王子のこと。 「ホッホッ。して、リールにはどう見えてるんじゃ?」 リールと呼ばれたその少女は王子を一瞥してから言う。 「ドSで俺様!」 これはそんな二人の物語。 二人の関係はなんなのか。
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