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朝もまだ早い時間に、ある部屋に男女がいた。
「これ読んで。」
と、男の方が言う。女の子は紙を受け取り中を見れば、信じられないという顔で男の方を見るが、男はニヤニヤしながら早く、とただ急かすのみ。女の子は諦めて読む。
「わ、私は…あなた様が…ず、ずっと…」
「ずっと、なに?」
男は楽しむように女の子の方を見ながら笑っている。女の子は観念して、また続きを読み始める。
「…大好きです。」
「それで?」
女の子は顔を真っ赤にさせながら、少しつっかえつつ、読んでいく。
「差し支えなければ、わた、私と…」
「うん?」
楽しむように返事をしてくる男に女の子は限界だった。
「っ…!王子!もういいでしょ!」
赤い顔のまま、王子と呼ばれた男に怒鳴った。
「なんだ残念。あと少しだったのにな。」
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