第1章

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この意地悪王子っ!と心の中で悪態をつく。若干18歳にしての若王子。もちろん王様も健在している。王子とはほぼ生まれてからずっと一緒。 王様が身寄りのない小さな私を引き取ってくださったのだ。今は王様へ恩返しするためにメイドとして働いている。何故か王子直属なんだけど。 「リール、今日の予定は?」 何事もなかったかのように接してくる王子にムッとしたから無視した。 予定は夜にも確認しているから。 「無視かよっ!」 べーっと舌を出して王子の部屋を出ていった私が、王子がなんて言っていたのか知るよしもない。 「本当リールは可愛いよな。」 優しく笑っていたことも
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