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夕暮れ時。
冬が近づいてきたなー、と肌で感じながら自転車を飛ばす。
制服からはみ出た手と生足がキンキンしてきた。
短く切ってある髪の毛は、切り方が雑な為どれも不揃いだ。前髪はちょうど目まで隠してある。
上を見上げると、たくさんの車や人が通って行くのが見える。
いつから世界は変わってしまったんだっけ…、思い出せない。いや、思い出したくないだけなのかな。
取り敢えず、日が暮れる前に家に帰らなくてはならない。また自転車はスピードを上げる。
あの日から、ほとんどの人類は地面を歩くことはやめた。
ただ私の家は貧乏な為、学校へは自転車で行っている。
地面を歩くことをやめてから、ここいらの道路はどんどん風化されてボコボコだ。
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