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「あーあ、かたったりなぁー、なあ飛鳥?」
「そうだな、なんかこう、ドキッってするような出会いがあればなぁ、なーんてな笑笑」
俺は菅沼飛鳥、中学三年生、プロローグにあったように新たな道を探して、親友の石田楓と、ここ県内でもまあまあな進学校の成田高校の体験入学に来て、体験授業も終えて校内を散策中ってわけ
石田楓はお隣の家で小学生からの付き合いだ
彼も中学ではテニスをしていたが新しいことをしたいらしい
俺たちは他愛もない会話をしながらまだ行っていない体育館へと向かっていた
体育館からシャトルを打つ音が聞こえる
「そうか、バドミントンかー」
「バドミントン?なんか楽しそうだな」
そのとき俺らはまだ知らなかったんだ
バドミントンがものすごいスピードのスポーツだってことを
「こんにちはー・・・」
っと体育館を覗くやいなや、
俺の目に飛び込んできたのは
一人の男子生徒がジャンピングスマッシュを打つために飛ぶ瞬間だった
一瞬俺はそのシャトルを打つまでの一連の流れに目を奪われてしまっていた
「すげー」
無意識にでた言葉だった
「あれ?君たち見学?入って入って!」
「「えっ、あ、はい」」
部長と思われる先輩に促されるまま体育館に足を踏み入れた
でも俺はただあのジャンピングスマッシュを打った一人のプレーしか見ていなかったんだ
「気になるかい?」
「あ、いや、その」
「彼はこのチームのエースさ!」
俺が話している先輩はやはり部長らしく、優しく話しかけてくれた
この学校は男女合同で殆ど同じメニューをこなしているためか女子もいるためか楓は女子しかみていなかったけど・・、
そんな楓なんてほっておいて部長と話していていると
一人同じ中学生の女子がラケットバックを持って体育館に入ってきたのだ
「こんにちはー」
「あー、やっときたねー、まってたよー」
「あっ、あのっ、よろしくお願いします」
部長は俺に男女別で部長がおり、今話してるのがそうであって、そして今入ってきたのがスポーツ推薦で入学予定の期待の新人ちゃんらしい
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