1172人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
◆◆◆
窓の外を伺うと、高藤様と女性はまだお話しの最中。
女性は何やら深刻そうに悩んでいたが、高藤様を見上げ一つ頷く。
それを見た高藤様がとてもやわらかい表情で笑った。
「高藤様があんな表情をされるなんて・・・!」
人は見慣れない物を見ると、思考が停止するらしい。(と、今晩知った)
気が付くと、高藤様とその女性は連れだって路地に消えてしまった。
数分後、高藤様から一通のメール。
『すまない。長くなりそうなんだが待っていてもらえるかい。」
そのメールに思わず笑みがこぼれる。
「いつまででもお待ち致しますよ。」
ぽつりと呟くと、長期戦に備えてコンビニに買い出しに向かった。
最初のコメントを投稿しよう!