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「兄貴さぁ～家族旅行だといいよな。俺は兄貴の側を離れちゃいけない人間だしさぁ～」
「なんだよそれ！ 信介、気持ちわりぃ！ また食い過ぎたんだろう……たくっ。
それより、ビールを買ってきてくれないか？ 喜んだ勢いで、思わず飲み干してしまった」
秋雄は空の紙コップを左右に振り、アピールをしてきた。
「仕方ないなぁ……俺のカードもチェックしといてくれよ？ その代わり、旅行は俺も一緒だな。それを条件に行って来る！」
紙コップを奪い取ると素早く立ち上がり、屋台に向かった。
「え、ちょっと待て、一緒は無理……あーあ、行っちゃったか――」
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