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「どうぞどうぞ、舞台の方へお上がり下さい! お、とってもイケメンのお兄さんですね!」
「ありがとうございます……」
司会者の体が大きく動き、盛り上がりを見せていた。手の平を秋雄に向け、舞台の真ん中に立てるように誘導した。
「けっ、いい気なもんだな。俺だって痩せれば、秋雄よりいけてるのに」
「信介うるさい! 今良いところなんだから静かにして!」
双子に舌打ちをし、また舞台の秋雄へと視線を移した。
「一位は歴史ツアーですが、どなたと一緒に回りたいですか?」
「勿論妻です。結婚したばかりなのですが、2度目の新婚旅行へ行けるかと思うと胸が躍ります」
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