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「おや? 君はキョチョじゃないか! 偶然だねぇーアゲアゲ~!」
――そのブレスレットのチャラさ……やっぱりそうだったか!
「信介、この人は馬なんでしょう? 武将じゃないよ」
「そうだよ。どこが趙雲なの?」
「あーだからこの人は赤兎馬の格好をしているけど、名前は趙雲と言って……だからね本名なのよ」
双子はきょとんとしていた。
ああ……ややこしい!
趙雲は耳の側へ口元を寄せた。出っ張った馬の鼻が同時に俺の頭にぶつかった。
「……盗聴器の調子はどう?」
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