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「はーい! それでは皆さん。こちらの電光掲示板を見てくださいませ!
私がこのボタンを押しますと、こちらに一つづつ、数字が表示されます。
万が一、見逃してしまった方は後ろのスクリーンに過去に出た数字が掲示されますので、ご安心を!
それではボタンを押しますよ~!」
司会者が、時限爆弾の装置のような大きな真っ赤なボタンを押すと、グルグルと電子掲示板の数字が回りだした。
「始まったぞ、最初の番号はなんだろうな? 人が沢山いると、ビールもうまいなぁ!」
「そうね、秋雄さん! 私も飲んじゃおうかな……日本に帰ってきても楽しいし、結婚って本当に幸せ!」
――けっ。暗くなった会場でドサクサに紛れて、またいちゃつきだしたな。
俺と旅行に出掛けてくれる、可愛い子ちゃんはいないかなぁ~。
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