第29話

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「はぁ~!」 「こっち見るな! デブ!」 溜め息を吐き、霙と眼が合うと、ふくれっつらで逸らされた。 ――くっ。俺の横には、捻くれた双子しかいない、ってかぁ~。 「はーい! 出ました。最初の番号は、おっとー良い番号ですね! 77番でーす! 次々と、じゃんじゃんいきますよー!」 「きゃ! 秋雄さん、77番あったわ!」 「おお、絵恋! 俺もだ! 幸先いいぞ!」 「お姉さんたちも? 私たち二人にもバッチリありました!」 ――けっ。俺、ないんだけど?
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