スイッチ

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サラサラ音が、耳元で聞こえるような気がした。 なんで? その場に崩れ落ちる。 「わかんない…わかんない!」 「なにが、わかんないのよ?」 いつの間にか、目の前に立っていた唯香。 唯香に気がつかないほど、 僕は、 ユキナのこと考えてたのか? 「宿題がわかんない。とかじゃないわよね。」 当たり前だろ。 「雪菜がジャガイモじゃなかったとか?」 いきなり確信をつく唯香の言葉に驚いた。 侮れない唯香の『カン』 なんで、わかるんだよ! 言葉が出そうになる。 いや、 『なんで、わかるんだよ!』 って言った時点で、肯定したことになる。 そう思って、押し黙る。 どうする? 唯香に相談? するのか?
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