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リビングに、もうユキナの姿はなかった。
…
気にしない。
そう思えば思うほど、
気になる…
無意識に、
ユキナの座っていた辺りに視線がいってしまう…
ジャガイモじゃないユキナが、
残像のように浮かんでくる。
ブンブン。
頭を振って、キッチンに向かおうとしたら、
玄関の方から、
唯香の声が聞こえた。
「また明日。」
明日?
気になって、玄関が見えるところまで、そっと進む。
ちょうどユキナが、靴を履いているところだった。
サラサラな髪の毛を手で押さえながら、
うつむき加減な姿が見えた。
ん?
サラサラな髪?
ジャガイモじゃ、ない?
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