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「昨日の話、それの事。
あのまま告った時の話に触れられたら俺恥ずかしくって気絶すると思って手元にあったソイツで話を変えたの!」
一生懸命晴人は昨日の状況を説明する。
「イミフ」
一生懸命さは伝わってきたけど、話の趣旨がわからない。
「俺がダチにそれを『この人形を肌身離さず持ち歩くとハッピーになれます』って手紙つけてこっそりロッカーに入れてたらガチで信じてたから驚いてたんだよ」
事の成り行きを晴人は説明する。
よくもまぁ、そんな妙な事を考えたもんだ。
それを信じる方も信じる方だけど……。
「無茶苦茶な言い訳」
意味わからに上に無茶苦茶すぎる。
これであたしが信じるとでも思ってるのかしら?
「ホントだって!
その『ヘンテコひげげ君』に誓ってもいい!」
かなり必死な晴人。
ホントの事なのかな……。
「そんな名前だったのね」
さり気なくあたしは話をはぐらかす。
「そこ気にしてたんだ」
残念そうな声で突っ込む晴人。
「ねぇ、あたし達ってどういう関係なのかな?」
少し和んだところであたしは改めて晴人に尋ねた。
「友達以上幼馴染以上の恋人」
きっぱりと晴人は答える。
晴人の中ではそう思ってたんだね。
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