腐男子の躍動

2/25
4160人が本棚に入れています
本棚に追加
/549ページ
朝になり、風呂に入り朝シャンをして鬘と眼鏡を装着した。例え生徒会にバレようともこのスタンスは変わらん。 そしてバッチリな俺は教室にスキップで向かっていると、道すがらチワワにキモ……とマジなトーンでささやかれたため、普通に歩いて行った。 「……お……おはようございます……」 いつもの消え入りそうなくらい小さい挨拶に返事を返すヤツ何かいなi 「おはよう、優斗!!!」 いますた。王道くんですた。昨日に増してもさもさですな。つか、髪増えたか?リアルに。 「お、おはようございます……」 「優斗、昨日は何で俺を置いて行ったんだよ!?お陰で俺はあの生徒会とかいうヤツらから質問責めにあったんだぞ!?」 「す、すいません……」 うるさいわ!こちとら質問責めどころかフラグ建設しちゃったんだぞ!?変わってやろうか、いや変われや、アァン!? 「……ゆ、優斗……?な、何か顔怖いぞ?」 ただならぬ俺の怒りを感じ取ったのか、綿谷の顔が若干引きつっている。と、そこへ 「あ、遅かったじゃねぇか、根暗ぁ!俺は焼きそばパンな!!!」 コイツは同じクラスの安藤圭介。ダークブラウンの髪にシルバーピアスが似合うDQNだ。このクラスで俺をパシるグループの一人。 「樋口くんも何か頼む?」 安藤が声をかけた相手は樋口彼方。DQNグループのリーダーらしい。確かに顔面偏差値高いもんな。安藤も無駄にイケメンだけどな腹立つ。 「俺はいい」 こちらに顔を向けた樋口だったが、すぐにふいっと興味無さそうに視線を逸らされた。コイツは不思議な事に今まで一度も俺をパシった事がない。 「……そっか…樋口くんも頼めばいいのにな……。んじゃ、俺の焼きそばパン買ってこい」 「は、はーい……」 根暗計画実行中な俺は早速購買に焼きそばパン買いに来ました。 てやんでぃ、やってらんねぇや。という訳でやけ食いをすべく、メロンパンと苺オレを買う俺。 そして少し満足した俺は焼きそばパンとメロンパンなんかを抱えて廊下を走っていた。もちろん瞬歩だ。 すると途中で薔薇園を発見。薔薇とか……狙いすぎワロタ。
/549ページ

最初のコメントを投稿しよう!