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「ちなみにギャップ萌え女子とは! 普段男勝りでスポーツ大得意な勝気な女の子が実は家庭的だったり! ガリ勉メガネの委員長がメガネを外しておさげをといたら超美少女だったり! いつもの姿とギャップを感じてときめく男子の数々!」
「そんなんじゃない! 私はそんなギャップ萌えなど狙っていない!」
「他にもイツキちゃんはこう見えて料理が得意だったり! 実は小心者だったり! 髪の毛には人一倍気を使っていたり! 実は編みぐるみを作るのが趣味だったりするのです!」
市川妙の言葉にがくりとうな垂れるイツキ。それを見たユウイはおどおどと手をあげる。
「イツキさんのそれって長所じゃないんですか?」
「確かに人によっては長所になりえるでしょう! ですが彼女はそれを相手に披露する段階まで進んだことが一度もないんです!」
妙の発言にがばぁっと起き上がり「なぜ知っている!」と彼女に詰め寄る。彼女はイツキから視線を逸らしながら「い、委員長ですから」と言葉を放った。何やら慣れていない様子が伺える。
「それは蔵部美咲のセリフだろう。あと妙は委員長ではないだろ、何故なら委員長は私だからだ」
そう言ったアレスタントに、妙は「じゃあちょっとは進行手伝ってくださいよ、美咲ちゃんも先生もいないんですから」とごねる。
「まあ、善処しよう」
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