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「ええと、そろそろヒーロー・ヒロイン試験がありますが……対策はしていますでしょうか」
「はーい!」
ぶんぶんと手をあげる妙に、立川は「市川さん、話が終わってからで……」と小声で話す。
「ヒロイン試験ってなんですか!」
相模は呆れたように立川を睨み、睨まれた彼は「ひぃっ」と声をあげる。
「教えてないの?」
「お、教えましたよ! た、多分」
「多分……?」
「いや教えました! いいですか皆さん、ヒロイン試験というのはあなた達見習いヒロインがちゃんとしたヒロインになるための試験です!
「聞かされてた?」「いや、全然」「立川先生って結構抜けてるところあるからなぁ」と口々にいう彼女たちに、相模はため息を吐く。
「で、その合格のためにうちのクラス……つまりヒーロー達と合同演習して欲しいんだ」
「「合同演習!?」」
全員の声が驚きに重なる。立川は「これも言ったはずなんですけど……」とため息を吐いた。
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