ヒロインの属性で住み分けをしましょう

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「つまり、疑似恋愛ですね!」  そう叫んだ市川妙に、「まあ言ってしまえばね。ペアはくじ引きで決めるんだ。ヒーロー側は二人足りないから、立川先生と俺も入るけどね」と笑う。 「あくまで皆さんが合格するための演習ですからね? 真剣に取り組んでください」  立川の発言に、フレイが「私たちが今まで真面目にやってなかったっていうんですか!」と反論したが、「いや恋愛授業に関してはフレイさんが一番怖……」と言い切る前に立川はフレイに睨まれる。 「先生はどこの部位を焼肉にされたいですか?」 「そういうところがヒロインとしてダメなんじゃないですかね!? ちょ、ちょっと待ってください! フレイさん落ち着い」 「侮辱を受けました! 私は侮辱を受けました!」  手から炎を繰り出し立川に投げつけるフレイに、立川は「ひぃいっ!!」と怯えながら教室内を逃げ惑う。 「さすが先生、逃げ足の早さはピカイチだね!」 「いつもこんな感じなの?」  そう尋ねる相模に、妙はにっこり笑って「ええ、わりと」と答えた。
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