第1本:煌めいて 揺らめいて

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 宴が終わり、次の日の朝。  目的である同盟を無事終えた政宗たち伊達軍は奥州へと帰る。  幸村、佐助を連れて。 「「「・・・」」」 「それじゃ、俺たちは奥州へ帰ります。何かあった際はいつでも連絡を」 「うむ、幸村たちのことをよろしく頼むの」  幸村、佐助の奥州への同行は昨日の会談で既に決まっていたことらしい。  聞いた話ではその話を持ち出したのは昌幸自身ということだ。  しかし、それを二人は家臣や部下に言うのを忘れ、宴のさなか佐助は昌幸からそれを聞き、唯一よっていなかった小十郎だけに話した状態で、昨晩の内に知っていたのは小十郎、佐助、昌幸、政宗と4人だけであった。  ちなみに同行することになっていた幸村は今朝起こされ初めて知ったそうだ。 「それじゃ行くぞお前ら」  政宗の掛け声で部下たちは大声をあげる。 「政宗様。次からは重要なことはちゃんと私に伝えといてください」 「あぁ?別にたいしたことでもないだろう」 「十分たいしたことです!!」 「真田!最初から飛ばしていくから、しっかり付いてこいよ!!」 小十郎の言葉を無視して政宗は、後ろにいる幸村に声を掛けた。 「そ、某。馬は苦手なのですが・・・」 「まぁ、そん時は俺が案内するから・・・」  馬が苦手な幸村は冷や汗が止まらない。  そのことを知っている佐助も遅れないか不安でいっぱいであった。  逆に政宗は馬は大得意である。 「行くぞお前ら!!!」 『おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!』 「派手だな。流石、伊達衆」  どこか山賊じみた伊達軍を見て佐助はそう呟いた
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