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〈通_目線〉
俺の名前は『谷口 通』。
そこそこ普通に中学を通い、普通に高校に受験し、受かって入学。
言わば、普通に生きてきた高校生だ。
時計台を見上げる。俺の通う『桜台拑藤高等学校』は、お嬢様学校のような外観をしている。
まったくでかい時計台だよ。
「おはよう、通」
「ん?…………おはよう」
机に突っ伏していた俺に、幼馴染みの拓真が話しかけてきた。
HRが始まるまで時間があるので、二人で他愛もない話をしていた。
この教室から見える時計台の上に、誰かが立っていた気がした…
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