第1章_特殊異能隊巨人狩猟班巨人殲滅係

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時計台からの眺めは、絶景だ。 「目覚めよ…」 少しだけなら、異能を使っても問題なさそう。 見える。確かに家を出たみたいね。 『七美さん?聞こえますか?』 「聞こえる。なに?」 今度は同僚から。緊急のアラートが、携帯越しに聞こえる。 『今、七美さんがいるところに標的が現れます。後……30分後に』 「わかった。命令は入ってるの?」 命令さえあれば、やつと戦える。 “狩りたい…狩りたい!!” 『その…本部からは、七班は何もするな…とのことです』 あぁ、またか。また苺姉の命令か。 「…………通くんが危なくなった瞬間だけ、助けに動くと報告して」 『は、はい!』 さぁ…あと少しで、ショータイムが始まるわ。
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