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「タク!お前、無事か!?」
拓真とは幼馴染みで、腐れ縁がある。
『あぁ、大丈夫だよ。通こそ、無事かい?』
「無事だ。お前どこにいる?」
『卓球部の準備室にいさせてもらってる。ここ以外で、窓のない部屋を思い付かなくて…通はどこにいるの?』
拓真の冷静な態度に、早くなっていた鼓動が落ち着いた…気がする。
しかし『卓球準備室』にいるのか…
ん?『卓球準備室』!?それはマズイ!!
「タク!!今すぐ視聴覚準備室に逃げろ!!!」
『え?今いるとこからだと、遠いよ』
「新しいほうじゃ、ない!!旧準備室だ!!!」
『わかった』
俺が慌ててるのを感じてか、拓真は素直に移動したみたいだ。
その瞬間、大きな轟音が電話から聞こえた。
「!?タク!?おい、タク!!返事しろ!!………くそっ」
拓真との通信が切れた…
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